槍ヶ岳(新穂高温泉より)②

2018年10月 5~6日、晴れたり曇ったり、一時雨


午前3時起床。
満天の星空である!

今日は日没前、明るいうちに下山したいので、テントだけ残し槍ヶ岳から下りてきたらすぐに撤収できるように片付けた。
そして午前5時ちょうど、必要最低限の荷物だけリュックに詰め、真っ暗な中ヘッデンの灯りだけを頼りにGo!

すぐに明るくなってきました。

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抜戸岳に当たる朝日がまぶしい。
笠ヶ岳は雲の中。

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木がなくなってきたら、景色が一変しました。
西鎌尾根、そして飛騨沢。

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飛騨沢千丈乗越分岐に到着です。
どちらを登ろうか迷いましたが、飛騨乗越を選択しました。
飛騨乗越の場合、峠に出るまで槍ヶ岳が見えず、峠に出た瞬間槍ヶ岳が目の前にそそり立つ圧巻の光景が感動ものらしいのです。

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飛騨沢のガレ場を登ります。

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槍ヶ岳山荘が確認できます。

この辺りから槍ヶ岳山荘泊まりで、朝一槍ヶ岳に登った人達が下りてきました。
皆、口を揃えて!

 「良い天気で良かったですね!」
 「もう少しでキレイな景色が見えますから、ガンバってください!」

そう言われてしまうと私はルンルンで、思わず期待も超MAX。

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飛騨沢を振り返ります。

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気がつくと西鎌尾根の向こうに北ア最深部、黒部源流の山々が。
雲の切れ間から少しだけ顔を出しているのが鷲羽岳、中央が水晶岳

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高度計が3000mを超えました。

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3000mを示す看板も。

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3000m超えたと思ったら、飛騨沢を登り切り飛騨乗越到着。

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槍ヶ岳に目をやると!

 「ガスってる・・・」

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穂高方面は!

 「こちらもガスってる・・・」

良い天気を信じて疑わなかっただけに、開いた口がふさがりません。

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ちょっと遅かったようです。
この前の鳥海山の逆パターンとなってしまいました。

東鎌尾根、そして表銀座の山々は見えています。

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その後、槍ヶ岳山荘へ移動。
信州側の槍沢を見下ろします。

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そして、槍ヶ岳はというと!
ガスの中から何とも不気味な影が確認できます。

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強風がガスを吹き飛ばして!

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目の前に圧巻の光景が!
遠くから見る鋭利な穂先とはまた別の山容に感じてしまいます。

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いやぁ~、感動しました。
今回は天気予報も怪しかっただけに、これを見れただけでも良しとしなけりゃいけませんね!

その後、リュックを山荘に置いて、頂上に向かいました。

槍の穂先にとり付きます。

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小槍。
アルペン踊りは踊れません。
踊ったら滑落します。

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頂上まであとハシゴ二つ。

穂先の岩場にスタンスやホールドは十分に有り、足の置場など悩むことはありません。
ただ高度感は半端なく、高所恐怖症の人はビビリまくりですね!
私もその一人ですが・・・。

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最後の長~いハシゴ!

 「怖っ!」

めちゃくちゃへっぴり腰の自分が情けない・・・。
後ろからは誰も登ってこなかったので良かったです。

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そして槍ヶ岳頂上、3180m

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想像していたより狭~い頂上。
それに強風で立っていられません。
突風に体を持って行かれて滑落しそうです。

写真だけ撮って、またまたへっぴり腰で這いつくばるように移動し下山開始。

テン場に着く直前に雨が降り出し、テントは濡れてしまいました。
雨はすぐに上がりましたが、食料と飲料が減ったはずなのに、荷物は来たときよりも重くなった気がします。
帰路は肩の痛さとの戦いでした。

それでも日没の1時間以上前に、余裕こいて新穂高に到着できました。

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