常念岳(一ノ沢より)

2019年 6月14日、晴れ

早朝、安曇野に到着すると、安曇野のシンボル『常念岳』がキレイに見渡せた。

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今季初の北アルプス、今日一番の楽しみは槍・穂高の大展望です。

でも、今日は天気が下り坂。
何としてもガスらないうちに、槍・穂高の見える稜線までたどり着きたい一心で登山口を出発しました。

 スタート!

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そして本日最大の核心部。
イヤイヤ、自ら核心部としてしまったポイントです。

登山道がわからなくなってしまいました。
すると、沢の対岸に登山道を示すピンクリボン発見!

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でも、かなりの水量の急流で渡渉できそうにありません。
それでも何とか渡れそうな場所を見つけ、流れの中に足を踏み入れた瞬間、滑ってコケてしまいました。

もちろんビッショビショ。
それに加えて岩に肘とお尻を強打。
岩の間に挟まったストックは真っ二つに折れ、はずみで胸ポケットから飛び出たライターが、折れたストックと共に急流に流されてしまいました。

そして何とこれだけの犠牲を払いながら渡渉したにも関わらず、発見したつもりのピンクリボンはリボンではなく単なる『花』だったんです。

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意味のないことをしてしまいました。

たぶんその辺でコケたら、恥ずかしさのあまりすぐに立ち上がり、何事もなかったかのように立ち去ると思います。
がっ、ここは誰もいない山中。
心置きなく、痛みと共に精神的なショックにふけることができました。

その後、後からきた人に登山道を教えてもらい、少し歩いた後気持ちが滅入っていたので休憩していると!
ヤブの中で何やら『ゴソゴソ』と生物の気配が・・・

今の超ネガティブ状態な自分の思考で想像できたことは!

 「クマさんっ!?・・・」

無意識に付けていたクマ鈴を思いっきり鳴らし、ヤブの中から出てきたのは!

 「お猿さんっ!」

お猿さんもクマ鈴にビックリして、こちらをガン見していました。

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『笠原沢出合』を過ぎると雪渓の直登です。
アイゼンを装着して登りましたが、何度もコケました。

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雪渓は所々大きな口を開けていて、雪の下は沢となって流れています。
踏み抜いたらたいへん!

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最終水場で雪渓登りを終え、再び夏道となります。

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所々雪が残っていました。

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この辺りの登りが一番キツかったです。
そして、登り切った予感!

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出たぁ~!

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『ド~ン』と槍ヶ岳

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常念小屋。

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ここから穂高連峰は『北穂』のみ見えています。

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槍ヶ岳ズ~ム!

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いやぁ~、想像以上の大展望。
今日はいろいろあったけど、みんな吹っ飛びました~。

さぁ~、次は山頂!
でも、これ登るの~!?・・・

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だんだん小屋が小さくなっていきます。

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標高を上げるにつれ、今まで見えなかった山々が見え出します。
奥穂まで見えました。

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こちらは黒部源流の山々。

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北方向に、左にちょこっと剱岳、右に後立・鹿島槍ヶ岳

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そして常念岳頂上、2857m。

狭~い頂上は貸し切り状態。
誰もいないので写真も撮ってもらえませんでした。

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頂上から穂高連峰
左から、前穂・奥穂・涸沢岳・北穂。
ザイテングラードもまだほとんどが雪に埋まっているようです。

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槍ヶ岳と北鎌尾根。
昨秋を思い出します。

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遠くに剱岳
天下の早月尾根様、よろしくお願いします。

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いやぁ~、やっぱ北アルプスはいいですね!