鳥海山(鉾立より)

2018年 9月14日、曇りのち晴れ

山形県の月山を過ぎた頃、夜明けとともに一晩中降り続いた雨が上がった。
雨の中、夜の高速道路は疲れる・・・

鳥海ブルーラインを上り、家を出てからちょうど6時間後、登山口の秋田県・鉾立に到着。

 「遠っ!」

でも、「やっと着いた」という安堵感より、悲しい気持ちの方が勝っていました。
雨は降っていませんでしたが、ガッス・ガスで何も見えません。

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登山口で「登ろうか?・止めて帰ろうか?」悩んでいると!
登山届のポストを管理しているらしき、おじさん登場!

 「予報ではこれから回復するらしいよ!」
 「せっかく来たんだから登って行きなよ!」

優柔不断で他人の意見に流されやすいこの私・・・。

ってな訳でGo!

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登り始めてすぐに「鉾立展望台」に到着。
渓谷に流れ落ちる滝が見えるらしいのですが、見える訳がないっ!

遠くに流れ落ちる水の音だけは聞こえたので、「ナイアガラの滝」を想像して見たことにしてみました・・・。

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登山口よりはしばらくの間、登山道というより遊歩道的な歩きやすいコンクリートの道が続きます。

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時々ガスが少し晴れ、少し景色が見えるようになってきました。

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道沿いに花はあまり咲いていませんでしたが、草紅葉がキレイです。

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約1時間半ほど歩き、稜線上の御浜小屋到着。
やっぱり東西南北ガスってて、何も見えません。

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そして、小屋で10分ほど休憩して出発しようとしたその時でした。
わずかなこの時間で、奇跡が起こり始めたのです。

南側(山形側)に鳥海湖が現れ始め!

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すぐに湖の全容が現れました。

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そして、そして!
北側(秋田側)に目をやると、日本海が見渡せました。

信じられません。
逆転満塁サヨナラホームランを打った気分です。(打った事はありませんが・・・)

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麓のあちこちに風力発電の風車が確認できます。

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この風力発電の風車、回転しているのを間近で見ると、まさに圧巻の光景です。

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完全に天候は回復し、山全体も見渡せるようになりました。
でも、まだ遠っ!

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それにしてもこの山の登山道、素晴らしく整備されています。
段差の少ない石畳で歩きやすく、登山道というよりは遊歩道、今まで登った山では一番ではないでしょうか!?

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分岐点の七五三掛(しめかけ)到着。
ここで一旦下り千蛇谷という谷を登るコースと、尾根沿いに外輪山を登るコースに分かれます。
どちらかというと千蛇谷コースを登る方が多数派のようなので、私もそちらを選択しました。

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一旦谷底まで下ります。

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谷底にはまだ雪が残っていました。
初雪まであと1ヶ月位、万年雪でしょうか?

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この谷の登りが初めて登山道らしくなりました。

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頂上まであと少し。

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山頂直下の御室小屋。

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ここから山頂までは、リュックをデポして体一つで這い上がります。

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この岩と岩の間を下り、一登りすると頂上。

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鳥海山(新山)頂上、2236m。

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山頂直下の御室小屋まで戻るとすでに午後1時でした。

日没までに下山はできそうでしたが、登山口の鉾立で「鳥海ラーメン」を食べたかったんです。
山荘の営業時間と下山に要するコースタイムを計算するとギリギリ。

休憩もほとんど無しで下山して、鉾立の駐車場が見えた時には「間に合った~!」って感じでした。

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ラーメンの写真を撮るのを忘れましたが、下山後のラーメンは最高ですね!

その後は、鳥海ブルーラインを下り「十六羅漢岩」という日本海景勝地へ!
恥ずかしながら、私のそれなりに長い人生で、今まで日本海を見たことがなかったんです。

沖に人口200人の「飛島」が見えます。

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あと1時間ほどで、日本海に沈む夕日が見られそうでしたが、帰宅が次の日になっちゃいそうなんで諦めました。


ホントは今回、槍ヶ岳に登る予定でした。
でも北アを含め、関東・甲信越どこも天気がダメ!
そこで、唯一天気が良さそうだったのが東北だったので、迷わず鳥海山に登りました。

山のスケール・景色・整備された登山道、どれを取っても想像以上に素晴らしい山だったように思います。
でも、家から往復で972km。(約1000kmじゃね~かっ!)
日帰りで登るにはチト遠すぎました・・・。


P.S.
鳥海山に登った翌日、テレビで「出川哲朗の充電させてもらえませんか?鳥海山の旅)」が放送されました。
まだ記憶にも新しい前日に通った道や、麓から見た「鳥海山」などが映し出されておりました。
すっごいタイミングでビックリです。