谷川岳(西黒尾根より)

ずっとずっと前から雪解けを待っていました。
その間、筑波山でトレーニングを積み、休日には10キロのランニングを欠かさず・・・。

6月4日谷川岳へ、登山道では日本三大急登の一つ、西黒尾根より登ってきました。

午前3時半に家を出て7時前に現地に到着。

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すると、すでに谷川岳ベースプラザは多くの登山者で、ロープウェイのチケット売り場には行列ができていました。
私はそれを横目に登山口方向へ!

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しかし、歩いていてもあれだけいた登山者が誰もいません。
皆、ロープウェイで登るのですね!

途中、登山指導センターで登山届を提出し、西黒尾根登山口へ!

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しょっぱなから急登が始まりました。
さすがっ!、日本三大急登!、延々と樹林帯の中を急登が続きます。

そろそろ休憩しようかと思ったところ、やっと視界が開けて稜線に出ました。

ここからは岩場の連続です。
休憩と同時にストックを仕舞ってリュックにくくり付け、手袋をして岩登りの身支度をしました。

連続する岩場を這い上がって行きます。

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ほどなくして、谷川岳がその雄姿を現しました。

映える青空とのコントラスト・・・。
見る者を圧倒するかのような迫力ある絶景を、写真ではお伝えできないのが残念です。

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山頂はまだまだ先ですね~。
実際に目の前にすると絶望的な壁に見えますが、実際には結構登れちゃうのが不思議です。

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登ってきた稜線を振り返る。

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滑落したら、人生確実に終わります。

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ロープウェイ組が多数天神尾根から登ってくる姿が見えました。
もうすぐ天神尾根との合流です。

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天神尾根との合流を目の前にして雪田が現れました。
雪上のトラバースです。

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もしコケて滑りだしたら止まれるのか?・・・
それとも、真っ逆さまか?・・・
アイゼンもピッケルも持っていません!

これがイヤだったので、数日前に電話で確認したら!

『残雪は緩斜面しかありませんから、大丈夫ですよ~!』という返答だったんです。

間違いなく私にとってここが今日一番の核心部でした。

谷川岳の山頂部は二峰(耳)に分かれており、まずは南側のトマの耳を目指します。

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まずは、トマの耳(1963m)

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オキの耳に向かう途中、トマの耳を振り返ると!
残雪がハート形!

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こちらは、オキの耳頂上直下

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そして、オキの耳(1977m)

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オキの耳から一ノ倉沢を見下ろします。
高度差は1000m以上あります。

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昨年夏、うちの奥さんと一ノ倉沢までハイキングに来て、逆に上を見上げていたのを思い出します。

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肩の小屋まで戻り、お昼休みとしました。

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雄大谷川連峰主稜線を眺めながら、おにぎりを食べました。
この稜線も歩いてみたいな~!

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さ~て今日はもう~おなかイッパイ!
下山とします。

登ってきた西黒尾根の下りはチト危険なので、天神尾根で下ります。
でも、こちらは人でイ~ッパイ!

子供からご年配の方、そして天神平までロープウェイで来た一般の観光客が、『ついでに登ってきちゃった!』みたいな、リュックも背負わず『どう見たって登山者じゃね~だろ~!?』的な人までおりました。
そのため、あちこちで渋滞が発生!
結構な時間が掛かってしまいました。

そして、ロープウェイは使わず天神平手前で田尻尾根へ分岐。
自力で下ることにします。

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結構脚にきており、どっちで下るか?迷ったのですが、人が多くロープウェイは混むことが予想されたこと。
それと、田尻尾根は野生の熊の目撃情報が多いらしいこと。(←怖いもの見たさ)

それにしても、こちらば天神尾根の喧騒がウソのよう!
最終的に下るまで、この尾根で出会った人はたったの3人。

登山道もあまり整備されておらず、泥で滑りやすく急勾配のえ、段差も大きく何度もコケました。
いやぁ~、森を抜け林道に出たときはうれしかったですよ!

でも、この下りで私の体はボ~ロボロ!(←別に熊に襲われた訳ではありません)
無情にも頭上をロープウェイが次々と通り過ぎて行きます。

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素直にロープウェイを使えばよかったんです!
いやぁ~、最後は疲れました。

でも、天候にも恵まれ、西黒尾根から登って正解!
キツイけど素晴らしい!。
疲れ切っていても、また登りたいと思いました。