前の記事で記した、菊花賞と天皇賞(春)の問題に関する理由です。
英国では1970年、ニジンスキーがセントレジャーに勝ち、英三冠を制して以来、40年近く
三冠馬は出現しておりません。
なぜなら、近代競馬のスピード化に伴い、ステイヤーの地位が低下し、一流馬が長距離レースに
出走しなくなったためです。
おそらく今後も英三冠馬は出現しないでしょう。
その代わり、2400m及び1マイル1/2のクラシックディスタンスで争われる、欧州三冠
(英ダービー・キングジョージ・凱旋門賞)が定義付けられました。
伝統ある国際レースのパリ大賞典でさえ、時代の流れから距離を短縮して行われており、明らかに
世界の主流はクラシックディスタンスなのです。
そんな中、日本では長距離レースである菊花賞と春の天皇賞が、昔と同じ権威を持ったレースに
なったままでおります。
3歳(旧4歳)秋のローテーションは、天皇賞 > ジャパンC > 有馬記念がベストなのでは?
それにしても明日の有馬記念、ディープインパクトが勝っても負けても、故障なく走ることを祈る
ばかりです。