少年野球・完

次男が、泥と汗と涙にまみれたユニフォームを脱ぎました。
先日、野球チームの卒団式があり、6年間慣れ親しんだチームを去ったのです。

次男は1年生の時、チームの一員となりました。
長男が野球を始めた時、まだ幼かった次男は、一緒にチームの練習や試合にくっついて行って、野球に接していました。
その頃から幼心に、自分も将来野球をやると決めていたようです。
長男のやることを、何事もやりたがる子でした。
そして小学校入学後、私もチームに入れた覚えはないのに、次男はいつの間にかチームの一員となっていたのです。(笑)

1年生の入団は、チームでも異例の事でした。

たぶん次男は将来、小学生時代を振り返った時、野球の思い出しかないはずです。
家族で旅行なんて、行ったことがありません。

ただ、私も妻も野球のおかげで、他人に比べて子供と接っしていた時間は、誰よりも多かったように思います。
その点は良かったのではないでしょうか?

そして親も子も、野球を通してたくさんの思い出ができたように思います。

 ・学童杯の予選を勝ち抜き、県大会に出たこと。
 ・市の選抜チームに選ばれたこと。
 ・ノーヒットノーランをやりながら負けたこと。(笑)
 ・1日で3試合を完投したこともありました・・・。

私にとって一番印象深いのは、記憶にも新しい去年の最終戦
負け試合でしたが、ノーアウト満塁で次男に打順が回ってきました。
マウンド上の相手ピッチャーは背番号『10』、主将でエース、次男と同じ立場です。

試合を見ていた誰しもが、その場の空気を読めました。
相手ピッチャーは明かに次男を意識し、それまでの配球から一変、一球一球全力の速球で勝負を挑んできたのです。
野球の試合というより個人対個人の勝負、うちのコーチもノーサインで、次男を打つことだけに集中させました。
そしてこの勝負、フルカウントから数球ファウルで粘りましたが、最後は最悪の見逃し三振。

次男は、野球の技術以前の問題で、気持ちで負けていたのです。
私はこの時、『あ~やっぱ自分の子だ!』と思いました。

思い出は尽きませんが、ここ2年間は、チームのエースとして、ほぼ全試合を一人で投げ抜いてきました。
特に最後の1年間は、主将としてマウンド上からチームを引っ張りながら・・・。

まだルーキーだったころ、みんなが走る集団から一人ポツンと離れた最後尾を、金魚のフンのようにくっついて、トコトコ走っていたことを思い出すと、成長を感じずにはいられません。

とりあえず今は、肩を壊すことなく少年野球を卒業し、この春から中学校で野球ができることにホッとしています。

そして、私もチームの会長として頑張ってきました。

7年間の少年野球生活が終わった~~~。


少年野球、完。

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