小学生の甲子園②

初回1点を先制され2回の守り、相手チームは6番から始まる下位打線です。
ここは3人で終わらせたいところ。
そして、この回先頭のバッターから、この試合初めて三振を奪いました。
ボールが走ってきたようです。

その後、次のバッターも三振で2アウト。
そして何と、次のバッターも三振。
この回、3者連続三振に切って取りました。

これは後から次男に聞いた話ですが、初回は緊張してしまい、具合が悪いことも忘れ、無我夢中で投げ、
ほとんど覚えてないらしいのです。
でも、2回になったら、いつもどおりリラックスして投げられたとのことでした。

その後、2回の攻撃もランナーは出しましたが得点ならず。

そして、ラストバッターから始まる3回の守備。
この回のトップバッターを、またもや三振に切って取りました。
これで、前の回から数えると、4者連続三振です。
この後ランナーは出しましたが、後続を断ち得点を許しませんでした。

失点は初回の1点のみに抑えていましたが、こちらはまだ無得点、一刻も早くせめて同点に追いつきたい
ところです。

そして、ようやくチャンスがやってきました。
ヒットで出たランナーを3塁に置き、この試合2回目になる次男の打席です。
なんでもいいから、同点にしたい場面。

すると、外よりのボール気味の球を、次男は逆らわずに振り抜きました。
打球はライナーで1,2塁間を抜け、右中間にころがって行き、右翼手が必死に追いましたが追いつきま
せん。
外野を抜け、長打コースです。
3塁ランナーは、ゆっくりと同点のホームを踏みました。
次男は迷わずに2塁を蹴り3塁に向かうと、3塁のランコーが手をグルグル回しています。

ホームランになるのか?・・・。

その時、中継からストライクのバックホーム
ベンチから『ストップ、戻れっ!』の指示が。
次男は3塁とホームのちょうど中間くらいの位置で、体勢をを大きく崩しながら止まり、今度は逆に3塁
ベースめがけて猛ダッシュ
キャッチャーからは矢のような送球が、3塁めがけて飛んできます。
次男は3塁ベースめがけて猛スライディング。
そして、相手チームの3塁手が素早くタッチ!。

周りが静まり返り、皆3塁の塁審に注目していました。

「・・・!?」(汗)

『セッ、セーーーフ!』

間一髪、間にあいました。

その後、次男は相手ピッチャーのワイルドピッチで逆点のホームを踏み、後続も頑張って2点を追加。
この回、計4点を取り逆点に成功、3点のリードとしたのです。

この時チームに『勝てるのでは?』という雰囲気が、漂い始めていました。

しかし・・・。
その考えは甘かった。


この続きは、また次回へと続きます。
次回のアップをお楽しみに!。