立山縦走②(剱沢~立山~室堂)

2023年 8月10日(木)、快晴
2023年 8月11日(金)、快晴

 

剱岳の朝。

初めて山の日を山で迎えることができた。

なんかうれしい。

 

そんな感傷に浸っていると、剱沢キャンプ場に大音量でラジオ体操中継が響き渡った。
もしかしたら、「剱岳の頂上でも聞こえているのではないか?」と思うくらいの大音量である。

キャンプ場にいた人全員でラジオ体操参加後、剱沢を出発。

 

昨日、別山乗越から下ってきた道を途中で外れ、別山の稜線を目指しましたが、この登りがこれまたキツかった。
朝からヘロヘロで別山頂上直下の稜線までたどり着く。
別山の頂上を通過する予定でしたが巻道を発見、迷いなく巻きました。

 

これから歩く縦走路が見えます。

 

内蔵助山荘の右上に富士山が見えました。

 

それにしても、素晴らしい好天。
富山の街、日本海能登半島まで望めます。

 

昨日歩いてきた室堂平、雷鳥平。

 

こちらは後立、白馬岳から鹿島槍ヶ岳

 

富士ノ折立への登りです。
別山以降、多少のアップダウンはあったものの楽して歩いてきましたが、遠くから見えたこの登りが憂鬱でした。

 

私を追い抜いて行く人、下りてくる人に励まされながら頑張りました。
富士ノ折立。

 

大汝山。

 

雄山に到着。
人がイッパイ・・・。

妻から「雄山神社御朱印をもらってこい」と頼まれていたので、「どんだけ時間かかんの?」って心配しましたが、約10分程でもらえました。

 

雄山頂上から北アルプス南方向の展望です。
槍・穂高、水晶、笠、黒部五郎、薬師岳

 

槍穂ズーム。

 

眼下に見える室堂ターミナル目指して下山です。

 

剱様、また来る日まで・・・。

 

立山縦走①(室堂~剱沢)

2023年 8月10日(木)、快晴
2023年 8月11日(金)、快晴

 

 

黒部立山アルペンルート、長野県側の玄関口『扇沢』が近づき、柏原新道登山口の駐車場が見た感じ満車。

「イヤな予感・・・」

その予感的中!
扇沢に二つある無料駐車場は既にどちらも満車。

困り果てていると・・・
一人の男性が現れ、「私出ますからどうぞ!」とすぐに車に乗り込み空けてくれました。
何という幸運、その男性が神様に見えたことは言うまでもありません。

駐車場から約10分ほど坂を上り扇沢駅到着。
切符は前日にネットで予約購入済みなので、QRコードで発券するだけです。

 

まずは電気バスで黒部ダムへ。

 

黒部ダム到着。

 

黒部湖の向こうに薬師岳が見えました。

 

バスを降りてから、ダムを渡ってケーブルカーの乗車口まで15分くらい歩きます。

 

次はケーブルカー。

 

続いてロープウェイ。

 

最後にトロリーバス

 

扇沢から四つの乗り物を乗り継ぎ、約1時間半でようやく室堂到着。
面倒くさかったが自力でここまで来ようとすると、針ノ木岳を越えるルートで、どう考えても二日間はかかるでしょう。

室堂ターミナルから外に出ると、ちょっと風が強いが雲一つない快晴。

 

まずは観光コースで雷鳥沢を目指します。

みくりが池。

 

室堂からちょっとだけ剱が見えました。
予定ではこれから別山乗越まで登ったとき、目の前に剱岳がドド~ンと現れ、感激するはずだったのに・・・。

これフライングでしょ!。
室堂から見えるとは知りませんでした。

 

地獄谷を過ぎ。

 

雷鳥沢キャンプ場到着。

 

浄土橋を渡り、ここからは登山者のエリア。

 

右手に立山を望みながら雷鳥坂にとりつきます。

 

雷鳥坂の後半の登りはキツイ・・・。
何とか頑張って別山乗越到着。

 

目の前に剱様がドド~ン!。

 

振り返ると薬師岳

 

ここから剱沢のキャンプ場まで、気がつくと剱岳の同じような写真を何枚も撮ってしまっておりました。

 

剱沢キャンプ場が近づいてきました。

 

自分のテントからの剱岳
いつまでも見ていて飽きない贅沢な景色です。

 

以前剱岳を早月尾根から登りましたが、山の全貌はまったく見えません。
そのため、どうしても剱岳の雄姿を目の前で見たかった。

ちょっと遠回りをしましたが、納得の景色でした。

 

巻機山(桜坂より井戸尾根経由)

2023年 6月18日(日)、晴れ

 

 

あれは5年前の秋。
鳥海山で仲良くなった初老の男性が言っていた。

「アルプスも良いけれど、アルプスにはない良さが巻機山にはある!」
「機会があったらぜひ登ってみてください」

そう言われても、「2000mにも満たない山がそんなに魅力があるのだろうか?」という疑念が私にはあったことは確かです。


朝6時前、巻機山の登山口である桜坂駐車場に向かい車で上っていくと、最初に出てきた駐車場が満車・・・。
「これでは車が停められない」って焦っていたら、登山口に一番近い駐車場は余裕で空いており、このことが私には理解できませんでした。

常識的には駐車料金一緒なので、登山口に近い駐車場から満車になりませんか!?・・・。

 

井戸尾根とヌクビ沢のコース分岐。
井戸尾根で登山開始です。

 

約1時間で五合目。

 

六合目で左側の視界が開け、ヌクビ沢と割引岳

 

七合目でほぼ森林限界となり、振り返ると昨年登った火打山妙高山そして薄っすらと北アルプスが見えました。

 

ニセ巻機を目指して登ります。

 

ニセ巻機(九合目)頂上。

 

ようやく巻機山本峰が見えました。
でも、どこが頂上なのか?・・・。

下山してきた人に教えてもらいました。

 

こちらは朝日岳へと続く稜線と谷川岳等、上越国境の山々。

 

ニセ巻機を少し下った所に避難小屋があります。

 

避難小屋近くの池塘水芭蕉が咲いていました。

 

山頂までもう一登り。

 

一応、山頂標識がある所まで登ってきましたが・・・。

 

最高点はあちらのようです。

 

有名な池塘

 

奥利根湖が見えました。

 

ケルンがある巻機山最高点。

 

越後三山を眺めながらお昼としました。

 

さてと・・・、下山です。
巻機山の見納め。


巻機山、想像以上に良い山だったように思います。
鳥海山で出会った人が言っていたことが理解できました。

 

 

 

麦草峠(白駒池入口)より天狗岳

2023年 5月 2日(火)、晴れ

 

上信越道の佐久より中部横断道を南下すると、蓼科山天狗岳の頂上部分のみ残雪が見えた。
今年は雪が少なそうです。

メルヘン街道の白駒池入口駐車場に朝6時に到着。
早朝は駐車場の係員不在のため、備え付けの封筒に車のナンバーを記入し、駐車料金600円と共にポストに入れます。

 

ここから登山開始。

 

数分歩くと朝日が輝く白駒池。

 

池を約半周し、最初に目指すニュウへの分岐。
ここからが本格的な登山道となります。

 

すぐに木道が敷かれた小湿原、白駒湿原。

 

白駒池から約1時間でニュウ山頂。
眼下に白駒池が見えました。

 

ニュウ山頂からの展望です。
南に富士山。

 

硫黄岳と目指す東西天狗岳

 

穂高槍ヶ岳

 

天狗岳が近づいてきました。

 

中山峠に到着。

 

中山峠を過ぎるとすぐに東天狗岳のとり付きとなります。

 

今年は雪が少ないと言っても北側斜面なので残雪が豊富。
アイゼンが必要です。

 

天狗岳山頂、2640m。

 

天狗岳山頂より、南八ヶ岳

 

南アルプス北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳

 

次に目指す隣の西天狗岳

 

東西の鞍部まで下りてきました。
下りてきた東天狗岳

 

これから登る西天狗岳

 

そして西天狗岳山頂、2646m。
こちらが少し標高が高い分本峰なのか?

 

西天狗岳山頂より東天狗岳を振り返る。

 

復路は天狗ノ奥庭を経由しました。
スリバチ池よりの東西天狗岳

 

今回の天狗岳、北側からのアプローチだったため、雪が少ないとは言っても全行程の3分の2ほどは雪道で、まだまだアイゼン必須でした。

想像していたよりとっても良い山域だったように思います。

 

仙丈ケ岳(北沢峠より)

2022年10月14日(金)、晴れ


仙流荘発、北沢峠行きの始発バスが平日だと朝8時、北沢峠での登山開始が9時頃になってしまいます。

コースタイムでギリギリ午後4時の最終バスに間に合うかどうかですので、日帰りの場合はゆっくり休憩もしていられません。
せめて始発バスを平日でも朝7時くらいにしてほしいものです。

到着時の仙流荘バス停。

 

仙流荘からは4~5台のバスが出るようで、私はギリギリ1台目に乗ることができました。
まぁ~何台目でも大した時間差はないと思いますが・・・。

車内では運転手さんがガイドをしてくれます。

約50分ほどで北沢峠到着。

 

さっそく登山開始。

 

約1時間半ほどで大滝ノ頭(五合目)到着、ここで10分ほど休憩。

 

振り返ると甲斐駒ヶ岳にガスがかかり始めました。
イヤな予感・・・。

 

仙丈ケ岳手前で森林限界

 

仙丈ケ岳で30分ほどお昼休憩。

 

野呂川の谷の方からガスが湧きあがり、小仙丈カールはまったく望めません。

 

頂上がようやく見えました。

 

藪沢カール内の仙丈小屋を見下ろします。

 

頂上までもう一息。

 

仙塩尾根分岐。

 

そして仙丈ケ岳頂上、3033m。

 

頂上からの北岳間ノ岳

 

時間に余裕があれば大仙丈ケ岳まで行きたかったですが・・・。

 

藪沢カールを仙丈小屋まで下りてみました。

 

藪沢カールを見上げます。

 

仙丈小屋まで下りてしまったのが失敗でした。
バッジが売り切れで買えなっかったのに加え、小仙丈尾根に戻るのに結構な登りが待っていました。

バッジは北沢峠のこもれび山荘で買えましたが・・・。


北沢峠に最終バス45分前に戻ってきました。

 

下山後、うれしい二つの出来事がありました。

一つは、有名な南アルプス村パン屋のクロワッサンが予約なしにもかかわらず、ダメもとで行ったら買えたんです。
ちょっと甘めのクロワッサン、1個60円で10個買いました。

もう一つは、高遠の町で押しボタン式の信号が赤に変わったため車を停止させると・・・。
中学生と思われる女の子が横断歩道を渡った後、私の方を振り返り深々とお辞儀をして去って行きました。
なんか下山したばかりで体は疲れていましたが、心がほっこりし、こちらがお礼を言いたい気分でした。

火打山(笹ヶ峰登山口より)

2022年 9月10日(土)、晴れ時々ガス


朝6時40分到着で登山者用駐車場は満車だったため、すぐ隣のキャンプ場駐車場に止めました。
こちらはまだまだ余裕あり。

登山口で雷鳥保護の協力金として千円を支払うと、雷鳥がデザインされた火打山のバッジをもらいました。
SDGsの『生物多様性』にも協力しないとね!

 

登山口からはしばらくの間、木道を緩やかに登って行きます。

黒沢橋到着。

 

黒沢橋のすぐ先にある滝。

 

黒沢橋を過ぎると本格的な登りとなります。

 

高谷池ヒュッテ到着。

 

高谷池。

 

高谷池ヒュッテから天狗の庭までは、解放感のある湿原の中の気持ち良い木道歩きが続きます。

 

天狗の庭。
残念ながら火打山はガスっており、逆火打は見られませんでした。

 

ここから山頂まで最後の登り。

途中でガスの切れ間から火打山が現れました。
でも、まだ遠い!

 

そして、火打山山頂、2462m。

ガスっていて何も見えません。
それでもガスの切れ間から時折日本海が見渡せました。

 

下山途中、天狗の庭を見下ろします。

 

復路の天狗の庭から火打山
6月の西穂高岳もそうでしたが、帰るころガスが晴れてきます。

 

妙高山も見えてきました。

 

その後、ヘトヘトになりながら登山口に下山完了。

 

それにしても、この山登山口から遠っ!

それに加え、行きも帰りも泥との戦いだったように思います。

 

西穂高岳(新穂高ロープウェイ西穂高口より)

2022年 6月17日(金)、ガス時々晴れ


4年前、槍ヶ岳以来の新穂高です。

新穂高ロープウェイしらかば平駅より始発便に乗車。
平日なのでガラガラだろうと思いきや、観光客の団体さんが乗ってきて超満員。

 

西穂高口到着後、展望台からの西穂高岳
主峰辺りはガスってますが、これは想定内。

 

水芭蕉がイッパイ咲いてました。

 

さ~頑張って登りましょう!

西穂高岳主峰の往復はコースタイムで歩いてギリギリロープウェイの最終に間に合う計算です。
もちろん休憩タイムは入っていません。

 

西穂山荘に到着。

 

分岐。

 

休憩なしで次の目標、独標に向かって稜線上を登ります。
稜線上は強風が吹き荒れていました。

 

丸山を通過。

 

独標が近づいてきました。

 

独標到着。
登山口からちょうど2時間、予定通りです。

 

独標を下り切って独標を見上げます。
ここからはあまり時間を気にせず慎重に行きましょう!

 

ピラミッドピーク通過。
独標・ピラミッドピーク間がやせ尾根で高度感があり、今回一つの核心部でした。

 

11あるピークを登ったり巻いたりしながら主峰を目指します。

 

4峰・チャンピオンピーク通過。

 

だんだん西穂高主峰が近づいてきます。

 

主峰直下まできました。
通過してきたピークを振り返ります。

 

そして、山頂へ続くスラブ上の岩。

スタンスとホールドは乏しく、次に手足をどこに掛けるか?悩みます。
でも辺りを見渡し少し考えれば答えは出ました。
特に登りより下りるのに苦労しましたけどね!

ここではロープウェイの時間など絶対に気にしてはいけません。



 

そして、西穂高岳頂上、2909m。

 

頂上はガスってて、晴れてこないかと少し粘りましたがダメでした。

下山を開始し、振り返ってみると!、ガスが取れてる・・・
それじゃ~またくるねっ!

 

岳沢を見下ろします。

 


西穂山荘が近づき、振り返って再び・・・
それじゃ~またくるねっ!

 

復路はあまりのアップダウンに体力を奪われヘロヘロ・・・
復路は往路と同じくらいの時間を要してしまい、結局ロープウェイは最終便となってしまいました。

帰り際、西穂口の展望台から見た西穂高岳
こんなギザギザの稜線を登り下りしたら、そりゃあ疲れるわ・・・